用語解説
羽化(うか)
蛹から成虫が生まれ出ること。
越冬(えっとう)
冬を越すこと。蝶の種類により卵・幼虫・蛹・成虫で冬を越す。
温暖化(おんだんか)
人間の活動により排出された温室効果ガス(二酸化炭素やメタン等)によって地球規模で平均気温が上昇してしまう現象。地球温暖化。温暖化が進むと、南方系の昆虫類も北の方に移動する(生息できる)ようになる。南方系のツマグロヒョウモンやナガサキアゲハ等は東京でも観察できるようになった。
外来種(がいらいしゅ)
人間の活動によって本来の生息地域から、元々は生息していなかった地域に入り込んだ生物のこと。
眼状紋(がんじょうもん)
目のような斑紋(はんもん)のことで、タテハチョウ科の蝶には多く見られる。
吸蜜(きゅうみつ)・吸水(きゅうすい)・吸汁(きゅうじゅう)
蝶は口吻により花の蜜や樹液などを吸い上げてエネルギーとする。
偶産種(ぐうさんしゅ)
台風の後など、その土地では見かけない蝶が一時的に棲み着いていてしまうことがある。
(迷チョウ)ともいわれる。
産卵(さんらん)
卵を産むこと。
翅頂(しちょう)
前翅(ぜんし)の前縁(ぜんえん)と外縁(がいえん)が交差する箇所。
若齢幼虫(じゃくれいようちゅう)・終齢幼虫(しゅうれいようちゅう)
卵から孵化した1齢やその後脱皮した2齢幼虫を指すことが多い。また、次の脱皮で蛹になる幼虫のことを終齢幼虫という。
樹冠(じゅかん)
樹木の上部において太陽光を受ける部分。
食草・食樹(しょくそう・しょくじゅ)
成虫が産卵し、幼虫となったときに食べる植物のことで、植物が樹木のときは食樹ともいう。
特定外来生物(とくていがいらいせいぶつ)
外来生物法により、外来生物であり生態系等への被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれがあるものとして指定。飼育等の制約がある。
春型・夏型・秋型(はるがた・なつがた・あきがた「季節型(きせつがた)」)
年に2回以上発生する蝶の中には季節(春・夏・秋)によって翅(はね)の斑紋や大きさ等に違いが生じる場合がある。
蘖(ひこばえ)
樹木の根元や切り株からでる若い芽。
孵化(ふか)
卵から幼虫が生まれ出ること。
放蝶(ほうちょう)
人の手によって蝶(成虫・卵・幼虫・蛹)が運ばれ、特定の場所に出現させること。
林縁部(りんえんぶ)
樹木が茂っている森林の部分から草地等に接するところ。